大人になったアスペルガー症候群の女性の私。子供の頃は感情を表に出さず不思議な子供だったというのは、私がアスペルガーだと知ってから思い出した母の話しです。
長女として生まれた私はとても大人しい子供でした。何も問題を起こさない静かな子。いつも一人で遊ぶおりこうな子供だったそうです。
しかし何か嫌な事があるとテコでも動かずかなり頑固。
何故いつもは静かな子がこれだけ頑固なんだろう?
と不思議に思った記憶が強く残っているんだそう。
幼稚園でも一人、小学校でも一人、そんな話を家でする事もなかった私だったので母は私が自閉症スペクトラムだった事に全く気付かなかったのです。
ただただ大人しくて一人でほっておいても遊んでいる手のかからない子供。
今ならきっと発達障害の匂いがプンプンしていた事に気付いたのかもしれませんが、まだ情報も少なかった時代は
手がかからない=良い子
だったのでしょう。
感情が表に出なかったのではなく、多分何も感じていなかったんだと思います。
これは大人になった今だからとても理解出来るのですが、あまり物事に動じる事がないのは発達障害の特徴です。
もし私にADHD(多動性)があれば分かりやすかったのかもしれませんが、ASDしかないからか余計に目につく行動がなかったのかもしれません。
アスペルガーは不思議な子供が多く、それは感情があまりにも表に出ないからなのかもしれませんが、そんなに大人しい子供というのは疑う余地があるのかもしれませんね。